2020.8.7(木)
先日に引き続き「HELIOS-44 58mm F2」のお話し。
落札したこのレンズのマウントは「M39」だったので、相応のマウントアダプターを取り付ければ撮影に臨めるものと思っていました。 が、現実はアンダーインフ。
しかし、手元にあった「FX用接写リング」を「M39用マウントアダプター」に噛ませると合焦点が得られるということが判ったので、この“無限遠問題”を乗り切るには「M39-M42変換リング」を付けたレンズを「M42用マウントアダプター」に装着したらクリアでは?ということになりました。
加えて、このレンズが作り出す「グルグル」をAPS-Cの画角に収めるためには「中一光学 Lens Turbo II」に装着するのが最適であろう、という結論に至りました。
このフォーカルレンズアダプター「中一光学 Lens Turbo II」は、本来の約1.1倍の画角を写せることになり”ほぼフルサイズの画角(※)”を得られるため、「PENTAX Super Takmar 28mm F3.5」の真骨頂である”真円ゴースト”をきっちり表現できる重宝なアイテムであり、購入以来ずっと付けっ放し(笑)
※メモ: 28
ということで、落札した「M39-M42変換リング」が届いたので、早速「HELIOS-44 58mm F2」にクルクルと回して取り付け、「中一光学 Lens Turbo II」を装着してみました。
モデルは、先日に引き続きベランダのプチトマトの皆さん(笑)
相変わらず、中心はクッキリと撮れています。 ホント素晴らしい描写力です。
で、同じ位置からアダプターを「K&F Concept®M42-FX マウントアダプター」に交換して撮ってみると・・・ ↓
APS-Cならではのクロップされた画角になり、限局されたグルグルになりました。
ま、クロップされた絵は決して悪いものではないので、私が”撮る場面”と”アダプター特性”の組み合わせを適切に判断できればいいだけです、はい。
そう言えば(話し向きを強引に変える)富士フイルムの”MYポイントキャンペーン”でポイント交換した「2ウェイ雲台付きミニ三脚」が重宝しています。
本日のプチトマト撮影会も活躍してくれたので、その雄志を載せておこうかな。
カメラを乗せる台座には「Manfrotto Befree (MKBFRA4-BH)」から取り外した雲台を装着し、利便性を高めました・・・っちゅーか、写真がボケボケ(^_^;
さて、何故「M39」のレンズに「M39マウントアダプター」を取り付けても無限遠が出なかったのか、何故「M39」のレンズに「M42マウントアダプター」を取り付けると無限遠が出たのか・・・マウントは「M39」だけどフランジバックは「M42」というレンズだった、そういうことでしょうか。
しかし、M39のフランジバックは45.20mm、片やM42のフランジバックは45.46mm(旧M42は45.74mm)であるので、小数点以下の世界の差なら今回のような大きな無限遠問題には至らなかったはずです。 では、まさかの「L39」(フランジバックは28.80mm)だったのでしょうか・・・? いや後玉があれだけ動くのだから「バックフォーカス」の問題?
否、正解は「Zenit M39」であったようです。 「Zenit M39マウント」は、ゼニット独特のスクリューマウントで「ゼニットマウント」とも呼ばれ、「LEICA L マウント」と同じ”39mmのネジ径”ながら”フランジバックがM42とほぼ同じ45.3mm”という何とも紛らわしい規格
まぁ、ヤフオクの本レンズ掲載ページには「超希少!美品】ヘリオス Helios-44 58mm f2 最初期型 M39 シルバー ロシアレンズ 単焦点 試写・動作確認済み!」というタイトルだけで、説明文にもその他の情報が記載されていなかったため「M39」と鵜呑みにしてしまったことが招いた事ですが、変換リングと手持ちのアイテムの活躍により解決できたので結果オーライではありますし、ロシア産マニュアルレンズのお陰で「対応力」と「M39マウント」について引き出しが増えたことは喜ばしいことです。
長文になりましたが、「ゼニットマウント」のレンズには「M39-M42変換リング」と「M42アダプター」で臨めばオッケー、ということを学んだ、というお話しでした。
・・・ところで、4日に落札した「HELIOS-44-2 58mm F2」が、未だに発送されないのが気がかりですが、「発送までの日数:支払い手続きから3~7日で発送」という記述があるので、もう少し辛抱してみようかな。 取引メッセージで連絡くれてもいいのにな、なんてね。