fuchigraphy’s blog ~毎日は発見にあふれてる~

気ままにカメラを向けた日常を気ままに記録するページです

早く起きた朝は ~100万本の菜の花~

2022.1.22(土)
未だ朝の時間の暗さに“二度寝”が繰り返される今日この頃、「週末から天気が崩れる」という予報ながら高舞登山の向こうから太陽が顔を出し、松島の土曜日が動き出しました🌞
そんな昨日、キラキラした朝のひと時を撮りに「百万本の菜の花」へと散歩してまいりました🌼
正月気分の“シメ”として3日(月)に足を運んだ際は10時ころだったので、今回は早めに出かけることに。

3日の様子に興味がある方は、コチラ↓kami-amakusa.hatenablog.jp

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FUJIFILM XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

“東雲”と書いて“しののめ”と読むのですが、陽が昇る前の時合を表現する言葉の多さには驚かされます。
他にも、“曙”、“朝まだき”、“黎明”、“残夜”、“かわたれ時”、“有明”、“朝まだき”、“払暁”、“鶏鳴”などなど、東の空が薄明るくなってから朝日が顔を出すまでの僅かな時の流れをこんなにも細微に感じそして表す日本語って、ホント難しいですが、ホント美しい。

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FUJIFILM XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

次第に空が明るくなり、暮らしを照らすより先に“千巌山”や“次郎丸嶽”などの山々がその姿を現し始めました。

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Asahi Opt. Super-Takumar 28mm F3.5

と、山の向こうからキラリと朝日が~✨
先日の“百万本の菜の花”の記事では、レンズによって表現力が異なることを書いてみましたが、この、“太陽の周りにできる明るい輪”をキレイに描けるのは「Asahi Opt. Super-Takumar 28mm F3.5」というレンズの最大の特徴なんです。

この「Asahi Opt. Super-Takumar 28mm F3.5」などの「フィルムカメラ時代のレンズ」を、巷では「オールドレンズ」と呼びます。
これらは手動でピントを合わせる「マニュアルレンズ」なのですが、一概に「マニュアルレンズ」は“時代遅れのモノ”というワケではなく、レンズ構成を重視したり軽量化を図ったりでフォーカス機構やモーターをパッケージしないタイプが現在でも新発売されていたりするので、「オールドレンズ=マニュアルレンズ」というワケでもなく、「オールドレンズ=フィルムカメラ時代のマニュアルレンズ」というのが正しい解釈かも知れません📸
そして、ピッと押せばピッとピントが合う「オートフォーカスレンズ」の利便性はありませんので、撮りたい時にパッと合焦(ピントを合わせる)させるのは容易くないため、「じっくり」と対象と向き合うのに適しているとも思います。
更に、レンズ表面のコーティング技術が乏しかった頃に作られたレンズが作る「ゴースト」や「フレア」といった“クセ”を使って自分の世界をどう描くか、という至福の時間を楽しむこともできます。

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FUJIFILM XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

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Asahi Opt. Super-Takumar 28mm F3.5

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FUJIFILM XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

さて、上天草市の新型コロナ感染者は増加の一途を辿っておりますが、先の見えない事態と長らく続く感染予防対策に疲弊し切っている我々には“息抜き”も必要・・・というワケで、“三密”を回避しつつ爽やかな気持ちになるために、見頃を迎えている松島町の「100万本の菜の花」を愛でに足を運んでみては如何でしょう。

ファインダーを覗けば、その先に広がる歩き慣れた近所も何か違う世界に感じることがあるかも知れません。
近寄ってみたり離れてみたり、高いところに上がったり屈んでみたり、たまには縦構図にしてみたりモノクロで撮ってみたり。
いつもと違った目線になれば、花の中で動き回る虫や足元に咲く花や空の高さを知る機会になるかも知れません。

だって、毎日は発見にあふれてる、のですから。