fuchigraphy’s blog ~毎日は発見にあふれてる~

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相棒 シーズンⅡ ~TAMRON~

2022.8.16(火)
本日は、地域おこし協力隊の「活動費」で購入したレンズの紹介です。
札幌に住んでいた時は、“手ぐすね”引いてるビックカメラの罠に掛からないよう気を引き締めていましたし、軽快な音楽に乗せられてヨドバシカメラに引き込まれないよう踏ん張っていましたし、例えビックカメラ・アミュプラザ熊本店にフラッと入ったとしても手ぶらで出て来る自信・・・は少ししか無いので、ネットショッピングに頼れば“よそ見”せずに済むという上天草市民的な判断のもと、吟味に吟味を重ねること数週間・・・「みんなの防湿庫」マップカメラから購入してみましたというお話し。

そのレンズは、「TAMRON 17-70mm F2.8 Di III-A VC RXD」(手前)、そして、「TAMRON 18-300mm F3.5-6.3 Di III-A VC VXD」(後方)

と、ここで思い起こしたのが、最初に手にした「Nikon D5300」
「風景をキレイに撮りたい🌄」、「夜景・・・工場夜景が撮りたいんですっ!🌉」とカメラのキタムラ宮の森店(現在は閉店/室蘭市)のスタッフさんに相談したらオススメと言われて即決したのは「ダブルズームキット(AF-P DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6 G VR & AF-P DX NIKKOR 70-300mm F4.5-6.3G ED VR)」
「相談なしに10万円以上の買い物」をしたことなど忘れ、また、「型落ち」だったことなど露知らず喜び勇んで帰宅したら、当時の大蔵大臣(妻/現財務大臣)に大目玉喰らったのを昨日のように思い出します・・・(笑)

その後、「ダブルズームキット」に手を出しがちなのは「初心者あるある」とは言え、被写体によって2本のレンズを使い分けるのは至極面倒で、かつ、交換の際に塵埃が入り込む危険と隣り合わせというスリリングな瞬間に神経をすり減らしたので、当然のように汎用ズームレンズを欲するようになり、前回の学習を活かし理路整然と大臣を説得した上で「TAMRON 16-300DiⅡVC PZD MACRO」を購入・・・これがTAMRONとの初めての出会いでした・・・というワケで、やっと「Nikon」から「TAMRON」へとお話しが回収できた次第ですが、「初心者あるある」の模範のように『上手くないのはフルサイズじゃないからだ』という妄信と迷走を繰り返すうち、いつの間にか全てを手放し富士フィルムを手にして現在に至る、とそんなカンジです📷

懐かしのNikon D5300とTAMRON16-300DiⅡVC PZD MACRO

ところが、富士フィルムXマウントのレンズラインナップはニッチな画角(焦点距離)はあるものの、「あともう一息」という規格も多いような気がしておりまして、やっぱサードパーティレンズも多いからSONYかな~、SONYと言えば憧れのフルサイズじゃないか~、でもな~OLYMPUSやPanasonicも良さげだよな~、などと再び迷走を繰り返しているうちに、そう言いつつも「フィルムシミュレーション」の多彩さと「XマウントにはXFレンズ」という作り手の偏屈な頑なな姿勢が好きだったりする変態好事家なワケです。

ところが、Xマウントにも「サードパーティ製品」が参入し始めたではないですか!
ということは、また迷走するに決まってるじゃないですか!
・・・というワケで、Web記事やレビューを読み漁り、「地域おこし協力隊活動費」(※1)による執行と相成った次第でございます。

ここで「へ~活動費で買えるんだね~😲」と思われた方がいるかも知れませんが、実は、協力隊業務の中に「情報発信」は多くの隊員に課せられているんですね。でも、全員が全員、私のように「趣味:写真撮影」では無いでしょうし、これを機に「今までスマホだったけど、カメラに挑戦しよう!」と買い揃える方もいるかも知れません。実際、上天草市地域おこし協力隊の中にも活動費でカメラを購入し、日々の活動をレポートされている方がいます。
もちろん私も「地域への普及啓発や取り組みの情報発信」という業務がありますので、活動開始以来愛機で取り組んでは来ましたが、ただ、レンズ購入について悩み始めたのが数週間前、そして、「令和4年度収支予算書」を計画したのは昨年度末・・・当然ながら予算書には盛り込んではいませんでしたので、そこは役所に相談し判断を仰ぐという真面目っぷりを発揮(笑)
しかしながら、「①2つ購入をお考えでしょうか?」、「②このレンズが必要なのはどういった理由でしょうか?」という質問を担当者からいただいた際、「素人すぎてわからず」という方にどう説明したら伝わるのだろうかと思案に思案を重ねました・・・。

というワケで、回想を含めてここまで随分と書いてきましたけれど、役所の了承を得て購入したものが届いたので今後のために視覚的に理解を深めていただこう、という誰も興味のない魅力的な内容をお送りいたします。

以下、TAMRON 17-70mm F2.8 Di III-A VC RXDは「TAMRON 17-70mm F2.8」、TAMRON 18-300mm F3.5-6.3 Di III-A VC VXDは「TAMRON 18-300mm F3.5-6.3」と記載いたします。

左:TAMRON 18-300mm F3.5-6.3/右:TAMRON 17-70mm F2.8

では早速、外観から。
焦点距離が大きく違うにも関わらず、ビックリするほど大きさが変わりません。
ま、フィルター径は共に67mmなので、変わらないのは「大きさ」ではなく「長さ」というのが正しいですが、ズームリング幅の差、そしてズームロックの有無以外、ホントに見間違えるくらいのそっくりさんです。

左:TAMRON 18-300mm F3.5-6.3/右:TAMRON 17-70mm F2.8

ワイ端(※2)では差異の少なかった外観も、最大ズームにするとこれだけ差があります。
もちろん、ワイ端では「18mm」と「17mm」の僅差でしたが、テレ端(※3)ともなれば「300mm」と「70mm」と4倍以上の差が出ますので、当たり前と言えば当たり前

では、これまで愛用して来た汎用ズームレンズ「FUJIFILM XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR」とではどうでしょう。

以下、FUJIFILM XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WRは「FUJIFILM XF18-135mm F3.5-5.6」と、FUJIFILM XF18-55mm F2.8-4 R LM OISは「FUJIFILM XF18-55mm F2.8-4」と記載いたします。

左:TAMRON 18-300mm F3.5-6.3/右:FUJIFILM XF18-135mm F3.5-5.6

左:TAMRON 18-300mm F3.5-6.3/右:FUJIFILM XF18-135mm F3.5-5.6

上の写真はワイド端、下の写真はテレ端の写真ですが、「300mm」と「135mm」という焦点距離に大差があるにも関わらず、外観はそれ程かけ離れていないような気がいたします。

では、TAMRON 18-300mm F3.5-6.3をFUJIFILM XF18-55mm F2.8-4のテレ端である「135mm」に合わせるとどうなのか・・・。

左:TAMRON 18-300mm F3.5-6.3/右:FUJIFILM XF18-135mm F3.5-5.6

あら、概ね同じような長さになりましたね。・・・FUJIFILM XF18-135mm F3.5-5.6のズームリングにギアリング(Zhiyun Weebill-S Focus Motor/SmallRig Mini Follow Focus用)が付いているのため不格好にはなっていますが、どうかそこは気になさらずに。
そして、レンズ構成については、FUJIFILM XF18-135mm F3.5-5.6が「12群16枚(非球面レンズ4枚、異常分散レンズ2枚)」、TAMRON 18-300mm F3.5-6.3が「15群19枚(複合非球面レンズ4枚、異常低分散レンズ3)」と諸元にありましたけれど、枚数の多少や構成について知識のない私は「レンズの多い方が重いんじゃない?」というくらいの感じでしたが、FUJIFILM XF18-135mm F3.5-5.6が「490g」、TAMRON 18-300mm F3.5-6.3が「620g」とやはりレンズを多く用いたTAMRON 18-300mm F3.5-6.3の方が重い結果に。

使い慣れたFUJIFILM XF18-135mm F3.5-5.6よりも重く長いこのTAMRON 18-300mm F3.5-6.3ですが、グラウンドゴルフなど屋外の取材時にFUJIFILM XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR(以下、「FUJIFILM XF100-400mm F4.5-5.6」という。)をずっと首からぶら下げていることを考えれば、テレ端が300mmというのは大きなアドバンテージ・・・もしかしたらFUJIFILM XF100-400mm F4.5-5.6の出番を奪う存在になるかも知れません。
・・・だって、FUJIFILM XF100-400mm F4.5-5.6の重さって、1.4Kg弱あるんですからねぇ😅

ではオマケに、標準ズームレンズであるFUJIFILM XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS(以下、「FUJIFILM XF18-55mm F2.8-4」という。)と、TAMRON 17-70mm F2.8 Di III-A VC RXDの差を。

左:TAMRON 17-70mm F2.8/右:FUJIFILM XF18-55mm F2.8-4

左:TAMRON 17-70mm F2.8/右:FUJIFILM XF18-55mm F2.8-4

共にワイドからちょっとしたズームまでを熟(こな)す優等生なので、持ち出す機会がは多くなるレンズです。
特にFUJIFILM XF18-55mm F2.8-4は、カメラボディと抱き合わせで販売されることが多く俗に言う「キットレンズ」ながら、F値が「2.8」から始まる明るいレンズのため、散歩やスナップなど遠くのものを撮る所要が無い場合はホントに重宝します。

ただ、今回購入したTAMRON 17-70mm F2.8は“通し”でF値が「2.8」ですので、ワイ端の17mmからテレ端の70mmまで撮影環境の光量に左右されず安定した撮影を行うことができるというのはホントに助かります。
また、フジのレンズで圧倒的な描写力と機動力を誇る“Red Badge”シリーズのひとつFUJIFILM XF16-55mmF2.8 R LM WRは今でも欲しいのですが、これに搭載されていなかった「手振れ補正機能」をTAMRON 17-70mm F2.8 Di III-A VC RXDは搭載しているという強みがあります。
そして「泣きの1mm」と言われるくらいワイ端における焦点距離の差は絵作りに大きな影響を及ぼす場合もあるので、地域活動を取材する際、それが後ろに下がれない室内だった場合などには特に17mmの力で広範囲を、尚且つ、F2.8の明るいレンズで治められる、ということになる予定です(苦)

さて、ここまで外観について書いただけでもこんなボリュームになってしまいましたが、ここからが本題(笑)
一番大切な「実際に撮ったらば、どんな風に画像には差が出るの?」というお話しです。
じゃぁ、これを最初に書きなさいという意見があったり無かったりするかも知れませんが、今さら並び替えをするよりは先に進むことに力を注ぐといたします💨

先ずは、FUJIFILM XF18-135mm F3.5-5.6
(これ以降の写真は全てF8で撮影しましたが、雲の動きで暗くなった場合は明るさを補正しました。)

FUJIFILM XF18-135mm F3.5-5.6(ワイ端)

FUJIFILM XF18-135mm F3.5-5.6(テレ端)

このレンズに関しては、個体差によるところかも知れませんが「眠い描写」と酷評される記事があったり、実際に撮ったものを見てもヌケが悪く感じたことはありましたけれど、そりゃね、単焦点の方が描写力に優れてはいるんですが、ズームはズームの良さがあるワケで、だって・・・あ、また長くなるんで、次はTAMRON 18-300mm F3.5-6.3 Di III-A VC VXDを。

TAMRON 18-300mm F3.5-6.3(ワイ端)

ちょっと三脚がズレてしまいましたが、上のFUJIFILM XF18-135mm F3.5-5.6とこのTAMRON 18-300mm F3.5-6.3は同じ18mmのワイ端ですので、左右に見えている建物や船の位置は変わりありません。

TAMRON 18-300mm F3.5-6.3(テレ端)

が、ズーム(テレ端)が300mmなので、FUJIFILM XF18-135mmの135mmを大きく凌ぎめちゃ大きく写し出せています。
ただ、テレ端で使うとF値は最小で「6.3」と暗くなってしまうので、やはり屋外での撮影に適していると思います。

では次に、同じくワイ端が18mmのFUJIFILM XF18-55mm F2.8-4

FUJIFILM XF18-55mm F2.8-4(ワイ端)

繰り返しになりますが、これまでのレンズはワイ端が18mmですので、画角に変化はありません。

FUJIFILM XF18-55mm F2.8-4(テレ端)

めいいっぱいズームしてこの画角
でもいぃーんです、スナップに最適なんですからFUJIFILM XF18-55mm F2.8-4は👍

さて次は、いよいよTAMRON 17-70mm F2.8です。

TAMRON 17-70mm F2.8(ワイ端)

ご覧のとおり、左右にある建物や船の見え方が広がりましたね~🚢
あら、分かりにくいですか💦では、下にTAMRON 18-300mm F3.5-6.3で撮った写真を載せましょう↓

TAMRON 18-300mm F3.5-6.3(ワイ端)

ね、TAMRON 17-70mm F2.8で撮った方が、TAMRON 18-300mm F3.5-6.3で撮ったものより左右に広い範囲が収められていますでしょ?
まぁ、パッと分からなくてもですね、この17mmと18mmのほんの僅かな差が絵作りの上で大きな意味を持つ日が来ることを信じましょう・・・はい。

というワケで、ココで締め括ってもいいのですが、せっかくの機会ですからあと2本紹介をいたします。

そのひとつは、稀有な描写をする超広角レンズ「FUJIFILM XF10-24mm F4 R OIS(以下、「FUJIFILM XF10-24mm F4」という。)」
↓既にこの段階でワイ端10mmが捉える範囲の広さにビックリ😲

FUJIFILM XF10-24mm F4 R OIS(ワイ端)

でしょうね~入るよね~と思っていた電柱がガッツリとフレームイン。
上下もこれまでより広い範囲が収められています。そして、先ほどまで18mmに収まっていた風景があんなに遠くにあります。

FUJIFILM XF10-24mm F4(テレ端)

テレ端の24mmで精一杯遠くに手を伸ばしたものがコチラ↑
やはりこうして見ても、広角レンズは平面的に撮るより、対象に寄って画角にそれを入れつつ広く撮るパースペクティブ効果(「近くの物が大きく」見えて「遠くのものが小さく」見える)を活かすのが良さそうです。

いよいよ最後の最後は、「FUJIFILM XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR(以下、「FUJIFILM XF100-400mm F4.5-5.6」という。)」です。
F値の始まりが「4.5」なのは仕方ないとしても、超望遠レンズにも関わらずテレ端で「5.6」に抑えられ明るさを保持してくれるのはホントにマジでありがたい🏆

FUJIFILM XF100-400mm F4.5-5.6(ワイ端)

あ、上の写真はワイ端です・・・まだズームしてません。
だって100mmからのレンズですからね、もうファインダーを覗いた時から「近っ!」って声が出ちゃいます、はい😅

FUJIFILM XF100-400mm F4.5-5.6(テレ端)

はい、400mmまでズームするとここまで大きく写し出すことができるという頼もしいレンズですので、ホント屋外の取材には欠かせない大切な相棒でございます。

・・・が、先述のとおり、チョー望遠なコレはチョー重いんです。
グラウンドゴルフ大会の取材で首から2時間ほどぶら下げてると、レンズを下した時には首が前に出て背中が曲がってますもんね、マジで。

というワケでこのチョーヘビーなレンズを防湿庫のヌシ化できるかは、TAMRON 18-300mm F3.5-6.3の双肩に掛かっているのだー!・・・ってレンズの肩ってどこ?

※1 「地域おこし協力隊活動費」で購入した「備品」についての扱いは自治体によって様々な対応があるようです。これは、地域おこし協力隊が任期中に購入した高額なものの私物化を抑止するのが目的のようです。
例えば、福岡県勝山市のように「1万円以上の備品については、事前に市長の許可を得た上で、原則賃借により調達することとする。」と協力隊活動費等補助金交付要綱に明記さてており、行政からの“リース(レンタル)”での使用を定めているところがあれば、群馬県藤岡市のように「隊員の任期が2年未満のときは、市長に返却するものとする。」と記されており、即ち「2年以上隊員として活動したら返さなくていいよ」という太っ腹もあるようですけれど、もちろん上天草市も「1万円以上のものは非消耗品」というワケで、地域おこし協力隊を辞めるときに当該物品は置いて行かなければいけません。
「上天草市地域おこし協力隊設置要綱」(平成25年3月29日告示第24号)
 (活動に関する経費)第6条 市長は、第2条に規定する活動に必要な経費を予算の範囲内で支給するものとする。ただし、1品の取得価格が1万円以上の備品については、その所有権は市に帰属するものとする。 
※2 ワイ端:カメラのズームレンズで、焦点距離を最も短くした状態。最大広角を指す。広角端。⇔テレ端(引用:コトバンク/デジタル大辞泉)
※3 テレ端:カメラのズームレンズで、焦点距離を最も長くした状態。最大望遠を指す。望遠端。⇔ワイド端(引用:コトバンク/デジタル大辞泉)

追記1:レンズに“絞り環”が付いているフジレンズの使い勝手の良さに慣れてしまっているので、今回入手したタムロンレンズ(TAMRON 17-70mm F2.8、TAMRON 18-300mm F3.5-6.3)にそれが無いことに不便さを感じることはありました。ただ、フロントダイヤルに機能を割り付けることで対応出来ますし、即座にF値を変更しなければならない場面は少ないかも、とも考えます。また、マウント破損で防湿庫の奥に眠っている「FUJIFILM XC16-50mm F3.5-5.6 OIS Ⅱ」も“絞り環”が無かったことを考えると、軽量化や機構の簡素化をコンセプトとしたフジレンズに元々対応できる仕様になっているワケで、これはもう「慣れ」を追求するしかない、という事でしょうね。
追記2:今更ながら写真を掘り起こして知りましたのは、Nikonマウントの「TAMRON 16-300DiⅡVC PZD MACRO」が16mm始まりのレンズだったこと・・・。当時はレンズに関する知識も乏しく、ただ「広角から望遠まで撮れるレンズを!」と探しただけと記憶しますが、今思えば素人ながら素敵な選択をしたものだと感心します。(讃)