fuchigraphy’s blog ~毎日は発見にあふれてる~

気ままにカメラを向けた日常を気ままに記録するページです

姫戸と龍ヶ岳のひなまつり

2022.3.6(土)
そう言えば「ひなまつり」について書かないうちに3月3日が過ぎてしまいましたが、と言っても、今回も本業(上天草市地域おこし協力隊 ~北海道から移住してみた~)の方からの転載ですしイベント自体はまだ期間中だからいいかな~というワケで、上天草の地域行事についてご紹介いたします。

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2022.3.2(水)
もうひとつ寝ると「ひなまつり🎎」というワケで、本日は「桃の節句・イヴ」でございますね。

その「ひなまつり」は、春を寿ぎ(ことほぎ)無病息災を願う行事として、また、人形(ひとがた)、あるいは形代(かたしろ)と呼ぶ草木あるいは紙や藁で作った素朴な人形に自分の災厄を移して海や川に流した祓いの行事と、平安時代に始まるお人形遊び(ひいな遊び)とが、長い間に結びついたのが、現在のかたち(出典:一般社団法人 日本人形協会)・・・ということのようです。

ま、そんな難しいことより「3月3日=桜餅」という私、昨日(3月1日)は、樋島と大道そして姫戸の各老人福祉センターで開催中の「ひなまつり」を見学に行ってまいりましたので、その様子をお伝えいたします。

・・・あ、もしかして準備の様子も気になります? ですよね~😅そんなアナタは、以下のリンクから数日間に及ぶ取材のレポートをご覧ください📝

さて、まずは樋島から。

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もう、めっちゃキラキラしてます✨✨✨
で、部屋中にオトメジョシ的なオーラが満タン状態です👩👧👸

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先日の準備の時にもいらしたご婦人によれば、開催のたびに着物を入れ替えるとのことですが、穏やかなグラデーションと細やかな模様が施されている生地にさらに羽ばたき舞う鶴が刺繍されているこの打掛の美しさは、素人の私でも魅き付けられるものでした👘

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この日はあいにくの雨模様でしたが、こうしてイベントが開催されることを喜ぶ方々がいて、そして、足を運んでくれる方々がいると、時間を割いて準備にあたったご婦人たちも嬉しいですよね😊

と思っていたら、その準備に携わったご婦人が集合・・・まだ何か更なる計画があるのでしょうか?

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老人福祉センター職員のS崎さんによれば、「あそこをもう少し」とか「あれをあんな風に」と日々“補備修正”や“追加措置”が行われるそうで「開催期間内に飾りつけは終わらんのよ(笑)」とのこと・・・そんなお話しをしながら、靴箱の見栄えを思案していました👟

さて、午後は定例会があるため、もっとお話を伺いたい気持ちを残しつつ大道へ移動することにいたしました💨

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会場の大広間は、会議やカルチャー教室の練習が行われるため、オフ時間を縫っての準備を重ねられたようですが、どうですかこのオトナジョシ的な風情は。
以前のレポートでもお伝えしましたとおり、談話室やアルコーブにはひな段飾りが置かれていますが、書や細工などの作品展示がメインのため「キラキラ」というよりは、オトナジョシ的な細やかな仕事の“技”が「キラリ」といったカンジ、でしょうか✨

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ディスプレイの仕方って、とても大切ですね。丸い器に入れて、それを丸い籠の中に並べる、また、盆の上に置くではなく、四角いお重のような器にきっちりと詰める・・・それらのことで生まれる“まとまり”は周囲に散りばめられた花や小物でまたグッと引き立ち、シンメトリーであってもそうでなくても“安定感”がありますね。
撮影の構図を考えるときにも、参考にさせていただかねば📷

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大道も、まだまだ「これでヨシ!」とはならないようで、先日準備に来られていいたご婦人とセンター職員のH井さんは「こうが良かろうかね~」「こっちかねぇ~」と風雅さの追求に余念がないようです。

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雨の勢いが収まって来た中、続いては姫戸へ移動🚙💨

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先月の11日に備え付けを終え、あとは人形に装具や道具を持たせるだけかと思いきや、翌週に伺った際には1基増えていたりディスプレイがさらに充実したりと、ひな段飾りを提供してくれる地域の方と飾りつけが好きと言う姫戸センター職員の山Bさんの手が加わり、充実が図られているようです👍

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先日は、左の1基が大広間にポツンと寂しそうでしたが、新たに右の7段飾りが加入し、中央にもガラスケースに収まったものが展示されていました。
こちらは、なんと“オルゴール”が搭載されているという洒落たものですが、同様の樋島センターの玄関にあったものと似ているけれどチョイと違うので、ぜひ見比べに両館を巡ってみては如何でしょう。

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「顔がいのちの吉徳~♪」(※)のCMでお馴染みといえば老舗人形店の吉徳大光ですが、やはり顔は人形の肝心なところ、そして「ひな人形の顔立ちは時代を反映させる」というとおり、古の“平安顔”と呼ばれるものから最近は“ファンデーション”を施したものもあるらしく、こうした展示が積み重ねられればそのうちお目目パッチリのアニメ顔が並び、時代の変遷を感じられるかもしれませんね。

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さて、上天草市における「新型コロナウイルス感染症対策に係る上天草市リスクレベル」は依然『5(厳戒警報)』ではありまして、事実、感染者も間断なく発生していることからレベルダウンはなかなか望みにくくはありますが、イベントは3月12日(土)まで開催しているようですので、どやどやと大挙しての鑑賞や、「こん人はこがんトコにおらん!」「いいや、そん人はあん人の横ったい!」と口角泡を飛ばして論ずることを控え、“おしとやか”に愛でる時間を楽しみに足を運んでみては如何でしょうか。

※正徳元年(1711年)創業の老舗人形店「吉徳大光」のホームページには、「人の顔は、履歴書である」というとおり、経験や年齢を重ねる中で、顔にはその人の「心」がおのずと表情となって現れます。また、人の顔と同様に、精魂込めて作られた人形は、 家族を育むやさしい父母の願いや、清らかな愛に満ちた人々の思い、すなわち「心」を鏡のように受けとめ、映し出します。 それがすぐれた人形の表情であり、だからこそ「人形は顔がいのち」、とあります。
因みに、吉徳大光では「スターウォーズ®」や「バットマン®」の武者人形を製作しているようで、中学生以来のSWファンとしては垂涎の一品なのですが、カメラに散財してる実情を踏まえせめて夢にでも出てきてくれないかな、と渇望する次第です。
で、この「バットマン(蝙蝠侠)®」のスケッチをどこかで見た気が・・・と脳内を巡回しましたら「ゼイラム®」(1991年、監督:雨宮慶太)という邦画のキャラクターが浮かびまして、ほらそっくりじゃん!と更に調べを進めましたらば、フィギュア造形作家「竹谷隆之」氏の手によるデザインというワケで、改めてこの造形美に惚れ直すとともに、彷徨える記憶力を褒めてあげたという、そんなお話しでした。